詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | MILOS DEBNAR |
タイトル | 若者はどのように音楽を消費するのか |
内容 | 本論文では、選択肢があふれかえっている個人化社会で、若者が何から影響を受けて消費行動をとっているか、また集団と個人の消費行動の関係性はどのようなものかについて一番身近な「音楽」という娯楽を通して分析した。大学生10人を対象に、音楽プレイリストに入っている楽曲を選んだきっかけは何か、カラオケでどのような選曲をするか、など音楽に関するいくつかの質問を尋ねた。調査結果からは、若者が音楽を聴取するきっかけにおいて、現代ではSNSや動画サイトなどの影響力がきわめて大きく、そこで耳にした楽曲の中でも自分の気に入った楽曲だけを選びだし、消費していることが分かった。無料アプリでのダウンロードと実際に貨幣を払って楽曲を購入することの区別によって音楽という商品に自ら価値づけをする一方で、カラオケの選曲はその場にいる周囲の反応を気にした選曲がなされていたこともあり、コミュニケーションツールとして使用するために縛られた消費をする側面もあることがわかった。 |
講評 | 今年度の卒業論文は多彩なテーマを取り扱いながらも、社会学的な観点から分析を行った。移民全般と観光関係の論文は一番多く、ハーフのイメージや外国人に対する態度、または沖縄のダークツーリズムやゲストハウスのテーマを社会学的な観点から分析した論文が半分近くあった。それ以外の論文は、食事の習慣、洋画の趣味、音楽、アイデンティティやジェンダーについて論じた。また、研究の方法に関しては、インタビュー調査、参与観察と質問紙調査と様々であった。テーマはまだ多彩でありながらも、昨年より観光と移民関係により集中した。 多数の論文では演習または講義で取り上げられているブルデュー、バウマンやギデンズ等の社会学理論、それぞれの分野の理論と概念、および調査方法が適切に応用されていたことが喜ばしい結果である。その一方で、多数の論文では特に問題設定などにおいて改善の余地があり、社会学と調査法のより深い理解が望ましい箇所・論文もあった。 |
キーワード1 | 個人化社会 |
キーワード2 | SNS |
キーワード3 | コミュニケーションツール |
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