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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | MILOS DEBNAR |
タイトル | 沖縄のダークツーリズム観光とメディア |
内容 | 観光社会学の研究で、観光客はメディアの構築したイメージを、旅をする中で再構築するという研究がある。実際に先行研究のなかでもそのことが概ね言える結果を伴った調査があった。筆者はすべての要素がこれに当てはまることに疑問を持ち、沖縄のダークツーリズムという負の遺産をめぐる観光を調査した。インターネット上のランキングサイトとSNSでの調査、さらに沖縄での聞き込み調査や観光客の観察を行い、メディアでの観光スポットの立ち位置と実際の立ち位置に違いがあるのかを調査した。結果的に、沖縄の負の遺産をめぐる観光は、インターネット上のメディアが構築するオススメ度と、観光客が訪れる数などに差があり、ダークツーリズムと呼ばれる観光ではメディアによる観光行動の影響が違った形で表れていた。その要員として、沖縄の負の遺産にはシンボリックなものがないことが起因して沖縄の観光のシンボルとなっていない点や、沖縄観光の目的の多様性にあるという結論に至った。 |
講評 | 今年度の卒業論文は多彩なテーマを取り扱いながらも、社会学的な観点から分析を行った。移民全般と観光関係の論文は一番多く、ハーフのイメージや外国人に対する態度、または沖縄のダークツーリズムやゲストハウスのテーマを社会学的な観点から分析した論文が半分近くあった。それ以外の論文は、食事の習慣、洋画の趣味、音楽、アイデンティティやジェンダーについて論じた。また、研究の方法に関しては、インタビュー調査、参与観察と質問紙調査と様々であった。テーマはまだ多彩でありながらも、昨年より観光と移民関係により集中した。 多数の論文では演習または講義で取り上げられているブルデュー、バウマンやギデンズ等の社会学理論、それぞれの分野の理論と概念、および調査方法が適切に応用されていたことが喜ばしい結果である。その一方で、多数の論文では特に問題設定などにおいて改善の余地があり、社会学と調査法のより深い理解が望ましい箇所・論文もあった。 |
キーワード1 | メディア |
キーワード2 | ダークツーリズム |
キーワード3 | 沖縄 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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