詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | MILOS DEBNAR |
タイトル | 大学生の孤食の意味―インタビュー調査を通して― |
内容 | 2005年の「食育基本法」制定後、食育への関心は高まってきている。しかし、若い世代の食習慣の改善が今課題となっている。本稿では、調査対象を孤食や欠食の割合が高く、食生活への知識が乏しい中で、自らで食習慣を構成する時期にある大学生に焦点を当てて調査を行った。彼らの孤食への考え方や過去の食習慣などから、食育への関心が高まり、共食が推奨される現代に孤食について分析を行い、中学・高校時代の食習慣が今大学生としての食習慣にどのような影響を与えているのかを明らかにするために考察を行った。大学生を対象にインタビューを行い、孤食への考えや過去の食習慣、望ましい食習慣から今の大学生の孤食を分析した。結果として、中学・高校時代の食習慣は、今の食習慣の元となる考え方に影響を与えていることが確認され、孤食への意識にも違いがあることがわかった。また、性別役割分業の意識や、孤食へのネガティブな見方は、他者の視線を気にして一人で外食することが辛いと感じる「ランチメイト症候群」に繋がっていた。 |
講評 | 今年度の卒業論文は多彩なテーマを取り扱いながらも、社会学的な観点から分析を行った。移民全般と観光関係の論文は一番多く、ハーフのイメージや外国人に対する態度、または沖縄のダークツーリズムやゲストハウスのテーマを社会学的な観点から分析した論文が半分近くあった。それ以外の論文は、食事の習慣、洋画の趣味、音楽、アイデンティティやジェンダーについて論じた。また、研究の方法に関しては、インタビュー調査、参与観察と質問紙調査と様々であった。テーマはまだ多彩でありながらも、昨年より観光と移民関係により集中した。 多数の論文では演習または講義で取り上げられているブルデュー、バウマンやギデンズ等の社会学理論、それぞれの分野の理論と概念、および調査方法が適切に応用されていたことが喜ばしい結果である。その一方で、多数の論文では特に問題設定などにおいて改善の余地があり、社会学と調査法のより深い理解が望ましい箇所・論文もあった。 |
キーワード1 | 大学生 |
キーワード2 | 孤食 |
キーワード3 | 若者論 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |