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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 映画プロデューサーにみる、「育つ力」を高める人材育成 |
内容 | 今後、コモディティー化の波やAIの進化、外国人労働者の増加によって、求められる働き方がより高度化するホワイトカラーには、自ら「育つ力」が必要だと考えられる。本論文では、映画会社におけるプロデューサーを目指す人材に対する寛容性を備えた「形なき育成制度」を言語化した。映画プロデューサーは、「育つ力」が求められる、今後の人材が目指すべきモデルの一つだと判断したからである。そして、バックアップや環境整備といった方法で、企業が直接的にではなく、人材自身の「育つ力」を間接的に高めて、自己育成を促す「人材育成(拡)」の一般化を試みた。 その結果、「形なき育成制度」の要素を言語化し、他業界の育成法と組み合わせ、一般企業でも実践可能な「人材育成(拡)」の形を記述することができた。しかし、映画会社に採用されるのは相当優秀な人材であり、元から「育つ力」を持ち合わせているという事実がある。ゆえに、企業による「人材育成(拡)」は実践可能でも、それ以前にどのようにして「育つ力」を身に付けられるかを明らかにしなければならないという新たな課題が生まれた。 |
講評 | 映画プロデューサーのように、育てようとしても育てられない、教えるだけでは身に付かない能力をどう育成するかという難問に挑んだ力作である。自らの心を捉えて離さない問いに、時間を惜しまず取り組み、その情熱が周囲の協力を引き出し、成長を遂げていくという論文の内容そのものであった2年間の経験は、恐らく何物にも代え難いだろう。 |
キーワード1 | ホワイトカラーの人材育成 |
キーワード2 | 映画プロデューサー |
キーワード3 | 形なき育成制度 |
キーワード4 | 育つ力 |
キーワード5 | 寛容性 |
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