詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 企業における外国人技能実習制度の実態と活用 |
内容 | 本論文では、外国人技能実習制度において模範的な取り組みを行っている企業の「実習の実態」と「制度の活用方法」を調査で明らかにし、参考例としての手がかりを得るという観点で考察を行っている。 その結果、調査対象においては、充実した環境の下で技能伝達が行われていることが確認できた。さらに、制度を導入したことにより、業界全体の技術向上や、海外現地法人での人材確保といった効果が生まれていることも分かった。 一方、これらの成功事例は、各企業体質や個別の努力があってこそ成立している。制度を導入する企業の全てが、これらを模範とできるだけの経営体力があるとは限らない。つまり、企業の属性に依拠している制度の枠組みそのものに、限界があると言えるだろう。 外国人労働者に頼るしかない労働力不足の現状で、この制度をどう運用していくのかという議論は、問題の根本的な解決にはなっていない。もはや、移民の受け入れに関しても、本格的に検討していかねばならない時期が迫ってきたのではないか。 |
講評 | 手堅い論文である。当該制度は劣悪な実態ばかりが問題視されるが、労働力不足に悩む企業にも稼ぎたい実習生にも切実な需要があるのは事実である。調査対象の3社は、制度の趣旨を尊重しながらも、強かな戦略で制度の活用を図っており感心させられた。最早小手先の制度改革ではなく、外国人の受け入れ自体を直視すべきという結論には同意する。 |
キーワード1 | 外国人技能実習制度 |
キーワード2 | 外国人労働者 |
キーワード3 | 中小企業 |
キーワード4 | 建設業 |
キーワード5 | 労働力不足 |
戻 る |