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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 浦坂 純子 |
タイトル | 大学における奨学金とキャリア形成に関する研究 |
内容 | 本論文では、国内の大学における奨学金制度について、WEB調査により回収した3091サンプルのデータをもとに分析・検証した。具体的には、奨学金受給者と非受給者との比較、更に奨学金受給者の属性や奨学金に対する意識の違いが、学生生活の過ごし方や就職活動時・現在における就業観にどのような影響を与えているのかを考察した。 分析の結果、奨学金受給者は学生時代に正課・正課外を問わずあらゆる活動に力を入れ、就職活動時から現在に至るまでキャリア形成に意欲的で、社会貢献意欲も高いことが明らかになった。一方、受給者の属性や意識によって、学生生活の過ごし方や就業観の性質・目的が異なり、学生文化に関する先行研究との整合性も認められ、新たな奨学金受給者像が浮かび上がった。 現代の学生に根付く学生生活の過ごし方や目的、将来の展望といった意識的傾向を把握することは、今後の奨学金制度に関する議論においても必要な視点となるだろう。 |
講評 | 高等教育の無償化が取り沙汰される中、従来の貸与型を主流とする奨学金制度が真の意味で教育の機会均等に寄与しているのかを、受給者の学生生活や就業観の側面から詳細な計量分析で明らかにした労作である。教育費負担に関する考え方や財源等の制約がある以上、このようなエビデンスに基づく現行の制度見直しが図られてしかるべきだろう。 |
キーワード1 | 奨学金制度 |
キーワード2 | 学生生活 |
キーワード3 | 正課外活動 |
キーワード4 | 就業観 |
キーワード5 | キャリア形成 |
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