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学科 産業関係学科
年度 2017
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル アニメ産業の現状と要因-制作会社と制作構造から-
内容 本論文では、アニメ産業の現状を概観した上で、アニメ制作会社とその制作構造について聞きとり調査を行い、得られた知見と制作会社の動向とを熟考することで、制作会社が何を問題視しているか、また、アニメ産業における問題の本質とその理由、改善に至る道筋を見出すことを目的としている。聞きとり調査は、アニメ制作工程に専門的知見を持つアニメ産業研究者に対して、2017年11月に実施した。
その結果、アニメ制作には過密な分業構造があり、それがアニメ産業における諸問題を生み出す大きな要因になっていることが分かった。アニメ制作会社が取り組んでいる制作環境の地方移設や支社の設立は、分業構造の解消に向けたものと考えられ、制作会社もまた分業構造を問題視していると言える。
加えて、本論文で得られた知見は、アニメ産業研究において制作会社を詳細に知ることの必要性と重要性を示唆しており、さらなる議論のためにも制作会社への調査の拡充が求められる。
講評 アニメ制作における分業構造の実態は読み応えがあったが、アニメーターの多能工化がアニメ産業を取り巻く問題の根本的な改善法のように読めるのは疑問である。改善への道筋の一つではあるだろうが、制作費不足や制作進行の過酷な事情などの論点が置き去りにされ、活かし切れなかったのが惜しい。制作会社への調査も実現してほしかった。
キーワード1 アニメ産業
キーワード2 アニメ制作会社
キーワード3 制作構造
キーワード4 分業制
キーワード5 地方化
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