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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 鯵坂 学
タイトル コミュニティFMのファンクションと市民参加 ―京都三条ラジオカフェにおける聞き取り調査と出演者の分析から―
内容 インターネットにより、一般市民が情報の送り手となった現在、マス志向であった放送メディアでも市民主体の情報発信が活性化している。その中心がコミュニティFMである。本稿では、当メディアが担う社会的役割とそこで放送する市民の意識と行動について、京都三条ラジオカフェ(京都市中京区)を対象に調査した。当局は、地域・まちづくりに関する放送内容が多く、地域情報の発信といった従来の地域メディアの機能がある。さらに、人的ネットワークのハブとなり、市民らのパブリック・アクセスの実行による複合ネットワーキングの創発を支援していた。出演者へのインタビューの分析より、番組が意図せざる結果として情報発信という目的を超えて作用していることが判明した。さらに出演者には、①情報発信にインターネットを併用する、②リスナーの反応に充足感を覚える、③リスナー獲得などのために行動を起こす、④インストゥルメンタルな志向からコンサマトリー化しているという共通点があった。一方、インターネットの情報発信者と比較すると、年代層や情報発信の性向・内容・目的に差異があった。
講評 今年の卒論は、昨年度に比べて全体として優秀なもの(6つ)が多かったように感じています。 特に、先行研究もある程度参照出来ていて、インタビューと量的調査の両方駆使して、実証研究をした(5つ)ものもあり、読み応えのある論文がありました(5つ)。
そのうえで気になった点を以下に書きます。
①先行研究の読み込みが不十分であり、それを踏まえた論旨の展開が弱い論文があった(4つ)。
②それは、夏休み前に提出する春学期のレポートが不十分なためだといえます。
③限られた時間で分析を行わなければならないときに、どの論点に絞るかについて、十分に検討できていない論文があった(3つ)。
③一つの文章が長すぎるものがあり(6つ)、それぞれの文章を短くして簡潔な文章を書くようにしましょう。
④殆どの論文で、節が長すぎるものがあり、もっと小まめに改行したほうが、読み手には分かりやすいと思います(7つ)。
⑤スタイルガイドをよく参照出来ていないものもありました(2つ)。
キーワード1 コミュニティーFM
キーワード2 京都三条ラジオカフェ
キーワード3 インターネット
キーワード4 市民参加
キーワード5  
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