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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 鯵坂 学 |
タイトル | 家事における性別役割分業の研究-なぜ日本の夫は家事をしないのか- |
内容 | 近年、男性の家事参加を求める声をしばしば耳にする。なぜ日本の夫は家事をしないのかを解明すべく、文献による調査を行った。本論文では、まずAnn Oakleyを参考に、家事の特徴を4つに分類した。次に、総務省などのデータを使い、夫婦の生活時間や世界から見た日本の男性の現状を述べる。次に、上子武次を参考に、家事分担、家事遂行、家事決定をそれぞれ決定する要因について述べる。その後、日本の男性が家事を行わない要因を社会的要因と個人的要因という2点から述べる。結果として、日本の男性が家事をしない要因は社会的要因として男性の育児休業率の低さと個人的要因では明治時代以降から存在する「夫が外で働き、妻が家を守る」という社会的規範が大きく影響していると考え、男性の育児休業率の向上や社会規範を変えることが日本の夫の家事参加を促すのではないかと結論付けた。片働き世帯数を共働き世帯数が追い抜いた現在、「夫が外で働き、妻が家を守る」という考え方は古いのではないだろうか。 |
講評 | 今年度の就職は全体として早めに決まった人が多かったのですが、卒論への取り組みが遅れた人がかなりいました。これにより昨年と比べて、「生煮え」の卒論が多くなりました。それなりに頑張った人もいましたが、読んでみて問題なく「A」だと確信できる論文は、残念ながらありませんでした。気が付いたことを書きます。◇良かったこと:独自な視点からテーマを選んで、先行研究をふまえて分析視角を設定し、フィールド・ワーク、インタビュー、参与観察を頑張った人がいた(4人)。◇反省点:①先行研究を見つけそれをじっくり読み、そのエッセンスを自分の言葉でまとめることが不十分な人が多かった。その結果、かなりの人にコピー・ペーストの部分が見られた(5人)。なかには、複数ページにわたり先行研究の丸写しと思われる論文もあり、口頭試験の時に修正を指摘しました(3人)。②春に配ったスタイル・ガイドにそった記述が出来ていない人があった(7人)。読んでいないと思われます(3人)!!!。実社会に出ればわかると思いますが、文章を書くにもそれぞれの組織・団体にルールがあるのです。③引用の付け方が不十分で(5人)、また(注)を使わない人もあった(7人)。④事実と意見の区別が曖昧な文章を書いた人(6人)⑤1つの文章が長すぎ、文脈が分りづらい論文があった(8人)。もっとシンプルで的確な文章を書いてください。◇皆さんへのお勧め:就職すれば、短いかもしれませんが報告書などを書くことがあると思います。そこで分かりやすい簡潔な文章を書くことは、大切なことだとわかると思います。同志社大学社会学科で勉強し、2万字以上の文章を書いたわけですから、文章や文字にはこだわりを持ってください。 |
キーワード1 | 家事分担 |
キーワード2 | 男性 |
キーワード3 | 社会的規範 |
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