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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 松村 彰
タイトル 若者の労働意欲
内容 今回論文を書くにあたり、現在若者の離職率が高い日本社会で「なぜこれほどまで若者の離職率は高まったのか」という疑問から始まった。調べていくうちに若年労働者の心理的欲求が以前と比べてどう変わってきたのかが分かった。次に若者たちにとって働くことに対する意欲とはどのような欲求なのかを明らかにしていく。本当に働く人々はお金目的で働いているのだろうか。その中でいくつかの参考文献を読み進めていくうちに、若者のモチベーションを高めていくのは、他者から認められたいという「承認欲求」が大きな要素を占めていることが分かった。この欲求はすべての年代の労働者に当てはまるが、特に若年労働者にはこの欲求を占める傾向が強いように思える。この「承認欲求」を若年労働者がどうすれば得られるのかを、実際に企業が取り組んで実践している経営方法をいくつか事例に挙げて明らかにしていく。またどうすればよりよい職場環境を作れるのかを考察していく。
講評 当ゼミでは卒業論文のテーマの設定は、基本的には各自に任せています。毎年産業関係に直接関係のあるテーマの他に、政治、国際、社会、文化、スポーツなどさまざまな分野を扱った卒論があります。大学4年間の集大成としてあまり相応しくないものや、我々と馴染みのないかなりかけ離れたテーマ以外は、学生が自由に選んだ題材をそのまま認めています。今年は例年以上にバラエティに富んだタイトルが揃いました。ロシア経済、国際人事管理、地球温暖化、教育制度、プロ野球選手、芸人養成所などなど。
卒論は選んだ題材で優劣が決まるわけではありません。選んだ題材をもとに、問題提起が的確に示され、それを解明するため必要なデータと事実をもとに論理を展開する、そして自分の主張をまとめて結論に導く、これが論文のスタイルです。卒論で大切なのはオリジナリティです。自分の考えをあくまでも自分の言葉で表現することが大事です。こうした要素が整っているかどうかを採点基準にして、私は卒論を評価することにしています。
今年の卒論は、何とか論文の体裁は備えているものの、例年に比べると力作が少ないように思います。ユニークなタイトル(題材)が多かっただけに、もっと実証的分析に力を入れ、論理をきちんと組み立てれば、面白い論文ができたと思います。この卒論が文字通りの「卒業」ではなく、各自が新たなスタート台に立って、再び新たな「卒論」に取り組んで欲しいと願っています。
キーワード1 若年労働者
キーワード2 離職率
キーワード3 承認欲求
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