詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 松村 彰 |
タイトル | 地域におけるスタジアムの役割 |
内容 | スポーツと地域づくりは関係性の強いものである。スポーツは人々の生活を豊かにすることができ、地域づくりの一部としてのスポーツは重要である。ただ、スポーツイベントを目的として、地域づくりの一環として建設されてきた、スポーツ施設、スタジアム建設などはスポーツだけを行う施設として考えられ、建設されてきた傾向がある。しかし、スタジアム建設が公共投資の意味が強く、地域にとっても大掛かりなハードである以上、スタジアムの役割をスポーツ内、スタジアム内だけに限定してしまうのは、非効率であり、もったいない。地域開発と同時に、先を見据えた計画を立て、共同して考えていく必要がある。その中で、スタジアムには経済的な効果のみならず、社会的な効果を創出する部分の懐が深い施設だということを理解したうえで開発がなされるべきである。そうすることで、スポーツを地域づくりに取り入れるにあたり、根幹となる地域住民への動機付けにもつながるのである。 |
講評 | 当ゼミでは卒業論文のテーマの設定は、基本的には各自に任せています。毎年産業関係に直接関係のあるテーマの他に、政治、国際、社会、文化、スポーツなどさまざまな分野を扱った卒論があります。大学4年間の集大成としてあまり相応しくないものや、我々と馴染みのないかなりかけ離れたテーマ以外は、学生が自由に選んだ題材をそのまま認めています。今年は例年以上にバラエティに富んだタイトルが揃いました。ロシア経済、国際人事管理、地球温暖化、教育制度、プロ野球選手、芸人養成所などなど。 卒論は選んだ題材で優劣が決まるわけではありません。選んだ題材をもとに、問題提起が的確に示され、それを解明するため必要なデータと事実をもとに論理を展開する、そして自分の主張をまとめて結論に導く、これが論文のスタイルです。卒論で大切なのはオリジナリティです。自分の考えをあくまでも自分の言葉で表現することが大事です。こうした要素が整っているかどうかを採点基準にして、私は卒論を評価することにしています。 今年の卒論は、何とか論文の体裁は備えているものの、例年に比べると力作が少ないように思います。ユニークなタイトル(題材)が多かっただけに、もっと実証的分析に力を入れ、論理をきちんと組み立てれば、面白い論文ができたと思います。この卒論が文字通りの「卒業」ではなく、各自が新たなスタート台に立って、再び新たな「卒論」に取り組んで欲しいと願っています。 |
キーワード1 | 地域づくり |
キーワード2 | 多機能型スタジアム |
キーワード3 | 経済的効果と社会的効果 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |