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学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 居酒屋の客引きの存在意義
内容 本論文の目的は、京都市の木屋町で働く居酒屋の客引きが、どのようにそのシステムを維持し続けているのかを調査し、解き明かすことにある。客引きへのインタビュー調査、参与観察を通して、客引きを雇う店と客引きの関係性、そして彼らの仕事内容や、独自のルール等を解き明かすことができた。次に客引きを利用する客へのインタビューで得られたデータと、客引きからの聴き取りのデータを擦り合わすことで、客引きと利用客の間に、需要と供給の関係が発生する事、また、その発生条件を証明できた。最後に取り締まる側である警察官へのインタビューから、現在の木屋町の状況では、ある一定の条件下の下でなければ客引きを取り締まることができなく、取り締まりが困難な状況であるという事が分かった。それら複数の機能の働きがバランスを保っており、客引きのシステムが未だに廃れない事につながっていることが明らかとなった。
講評 規制があるにもかかわらず客引きがなぜ存続しているのかについて、木屋町の居酒屋に関わる人々を対象とした調査にもとづき明らかにした論文である。記述に雑なところが多く、興味深い知見が得られているにもかかわらず社会学的に考察できていない。居酒屋とタイトルにあるのに店主にインタビューできておらず、商店街の人々にも話が聞けていないのも残念である。そうしたなかでも、客引き、客、地域の警官にそれぞれ複数名インタビューして、それぞれにとって客引きが一定の順機能を有しているという認識を持っていることが分かったことには一定の意義があり、さらに深める必要があるだろう。
キーワード1 客引き
キーワード2 木屋町
キーワード3 ストリート
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