詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 松村 彰 |
タイトル | 育児と仕事の調和 |
内容 | 1990年代以降、経済のグローバル化や人口の減少問題など経済変化に伴い、企業経営も労働者の働き方も大きく変化してきている。多くの企業の人事制度、労務管理制度は戦後に開発されたものであり、過去の社会に適応していたシステムでは変化を続ける新しいビジネス環境に適応することが出来ていない。 また、企業は市場の不確実性に対する対応や迅速な事業展開、また総人件費の削減と言うことを目的として人材活用戦略に取り組んできた。具体的には、企業内部で育成される、コア人材としての正社員の数を減少させ、パートタイマー、契約社員などの非正規雇用の拡大が進んでおり、コアな仕事を任される正社員労働者への負担が大きくなっている。これまでの人事制度を見直し、仕事と生活の両立をしやすい職場環境の整備や、多様で柔軟な就業機会をより広く提供するように取り組まなければならない。 |
講評 | 当ゼミでは卒業論文のテーマの設定は、基本的には各自に任せています。毎年産業関係に直接関係のあるテーマの他に、政治、国際、社会、文化、スポーツなどさまざまな分野を扱った卒論があります。大学4年間の集大成としてあまり相応しくないものや、我々と馴染みのないかなりかけ離れたテーマ以外は、学生が自由に選んだ題材をそのまま認めています。今年は例年以上にバラエティに富んだタイトルが揃いました。ロシア経済、国際人事管理、地球温暖化、教育制度、プロ野球選手、芸人養成所などなど。 卒論は選んだ題材で優劣が決まるわけではありません。選んだ題材をもとに、問題提起が的確に示され、それを解明するため必要なデータと事実をもとに論理を展開する、そして自分の主張をまとめて結論に導く、これが論文のスタイルです。卒論で大切なのはオリジナリティです。自分の考えをあくまでも自分の言葉で表現することが大事です。こうした要素が整っているかどうかを採点基準にして、私は卒論を評価することにしています。 今年の卒論は、何とか論文の体裁は備えているものの、例年に比べると力作が少ないように思います。ユニークなタイトル(題材)が多かっただけに、もっと実証的分析に力を入れ、論理をきちんと組み立てれば、面白い論文ができたと思います。この卒論が文字通りの「卒業」ではなく、各自が新たなスタート台に立って、再び新たな「卒論」に取り組んで欲しいと願っています。 |
キーワード1 | ワークライフバランス |
キーワード2 | 女性労働 |
キーワード3 | 人事労務管理 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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