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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 松村 彰
タイトル 現代社会におけるワークストレスの実態と対策
内容 ストレスは、その症状が顕著になることは少ないものの、家庭、職場など人間は生活していく上でストレスを感じながら生きている。
しかし、現代社会において、仕事から受けるストレス、働く人のストレスが問題となっている。仕事を原因としたストレスによって、バーンアウト、うつ病、自殺、などに陥る働く人の割合は、急激に増加している。戦後の復興期から高度経済成長、オイルショックの時代、バブル時代、そしてバブル崩壊という流れの中で日本の社会は変化してきた。その過程の中で週休2日制の導入なども含め、労働条件はかなり向上してきたはずである。それにもかかわらず、ワークストレスや過労死の問題はより深刻になっている。
なぜこういった事態となっているのか。まず、第1章では目に見えないストレスとはどういった働きにより起こるのかを記述し、第2章では働く人のメンタルヘルスの現状。第3章では、日本経済の展開過程の中で、どのようにしてワークストレスが生み出されてきたか。第4章では、これほど問題となっているワークストレスへの企業の対策について述べたい。
講評  当ゼミでは卒業論文のテーマの設定は、基本的には各自に任せています。毎年産業関係に直接関係のあるテーマの他に、政治、国際、社会、文化、スポーツなどさまざまな分野を扱った卒論があります。大学4年間の集大成としてあまり相応しくないものや、我々と馴染みのないかなりかけ離れたテーマ以外は、学生が自由に選んだ題材をそのまま認めています。今年は例年以上にバラエティに富んだタイトルが揃いました。ロシア経済、国際人事管理、地球温暖化、教育制度、プロ野球選手、芸人養成所などなど。
 卒論は選んだ題材で優劣が決まるわけではありません。選んだ題材をもとに、問題提起が的確に示され、それを解明するため必要なデータと事実をもとに論理を展開する、そして自分の主張をまとめて結論に導く、これが論文のスタイルです。卒論で大切なのはオリジナリティです。自分の考えをあくまでも自分の言葉で表現することが大事です。こうした要素が整っているかどうかを採点基準にして、私は卒論を評価することにしています。
 今年の卒論は、何とか論文の体裁は備えているものの、例年に比べると力作が少ないように思います。ユニークなタイトル(題材)が多かっただけに、もっと実証的分析に力を入れ、論理をきちんと組み立てれば、面白い論文ができたと思います。この卒論が文字通りの「卒業」ではなく、各自が新たなスタート台に立って、再び新たな「卒論」に取り組んで欲しいと願っています。
キーワード1 メンタルヘルス
キーワード2 労働環境
キーワード3 企業社会
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