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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 越水 雄二 |
タイトル | ドイツにおける移民支援と教育 ~失敗の原因と解決への課題~ |
内容 | 本論文では、毎年何十万人よ多くの難民や移民が流入してきているドイツの移民政策に着目した。なぜ移民支援を行っているにもかかわらず依然として失業率や学校未修了者も割合がドイツ人の約二倍と高い割合なのかという問題を考えていきたい。 1章ではドイツの教育権限及び学校制度、2章ではドイツ移民の歴史及び現状、3章ではドイツの移民支援について述べ、10歳という幼い時期に大きく人生が決まってしまう学校制度に移民の失業率や学校未修了者の割合が高くなる要因があると結論付けた。移民の子供にとっては言語習得もままならない時期に人生の大事な分岐点が訪れているわけであり、ドイツ語を理解しているドイツ人と比べると大きなハンディキャップとなっており、移民の子供にとっては困難であるからだろうと筆者は考える。日本をはじめ、移民教育に課題を抱える国は多くあるが、ドイツの移民支援に着目することは、移民国へと向かっている日本の移民教育を向上させる契機になるのではと考える。 |
講評 | 2017年度の〈西洋教育文化(史)ゼミ〉では、7本の卒業論文が提出されました。また、前年度3年次の本ゼミ参加者のうち1名は、今年度4年次に卒業研究を提出しています。 どの卒業論文/研究のテーマも、執筆者それぞれの興味関心に基づいて自由に設定それたものです。テーマの決定や取りかかりが遅かったり、就職活動や公務員試験に時間をとられたりなど、卒業論文/研究の完成が本人にも私にも心配になることもありました。しかし、ゼミで中間発表と相互検討を重ねながら全員が何とか論文を書き上げ、卒業予定者は全員提出できたことをまずは喜びたいです。そして、各自の取り組みの姿勢で反省すべき点は、きちんと振り返っておく必要があります。もちろん私も、各人に適切な指導ができていたかをよく反省しなければなりません。 「文は人なり」(文章は著者の人間性を表わす)と言われる通り、学生それぞれの個性がよく反映された卒業論文/研究になっていると私は思います。皆さんにとって今後、論文/研究の内容が西洋に限らず日本や世界の教育や文化、社会などを理解していく上での原点になることと、執筆の経験がそれぞれの仕事に活かされていくことを祈っています。 |
キーワード1 | 移民支援 |
キーワード2 | 教育制度 |
キーワード3 | 歴史 |
キーワード4 | 言語習得 |
キーワード5 | RAA |
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