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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 日本で愛される北欧生まれのムーミン―メディアによる受容と変遷から探るムーミン人気の要因― |
内容 | 日本で人気キャラクターとして知られるムーミンだが、そのルーツはフィンランドの児童文学にある。なぜ北欧生まれのムーミンが、日本で愛されているのか。その理由を明らかにすることが本論文の目的である。まず、ムーミンの概要と日本におけるムーミン人気の現状を説明したうえで、原作の児童文学書、アニメについて言及し、この2つのメディアによってムーミンがどのように日本に受容されていったかを探る。また現在日本でムーミンはメディア作品の枠を超え、人気キャラクターとして活躍していることに着目し、論文の後半では、キャラクターとしてムーミンを扱っていく。近年巻き起こる北欧ブームと相まって、北欧のアイコンとしてムーミン人気が再燃したことや、数多くの企業が商品パッケージやイメージキャラクターにムーミンを起用している現状と、その理由について言及する。以上の観点から、日本でムーミンが愛されている理由の核心に迫っていく。 |
講評 | 2017年度卒業生は、佐伯ゼミで学習する映像分析および、関連する新聞、雑誌記事、SNS上の情報の調査、分析の方法を駆使して、映画、新聞、雑誌記事、SNSの情報等を広汎に含む幅広い成果をあげた。また、指導教員の専門分野が、メディア・文化・文学研究に関わる学際性を含むことから、海外の児童文学・文化の日本における受容を社会科学的に論じるというユニークなテーマ設定もみられたのが特徴である。 北欧生まれのキャラクターであるムーミンがなぜ日本社会においてアニメ、グッズ展開など多面的に愛されているかについて、調査会社が行った国内外の有名キャラクターに関する好感度調査の結果等をふまえ、海外におけるムーミン人気との比較、原作と日本におけるムーミンのイメージの相違等を多角的に考察した。日本におけるムーミンの受容史をも精査し、北欧ブームをも視野に入れて論じた本論文は、海外文化・文学の日本における受容を、物品も含めた多メディア的展開の実態調査を含めて研究した論文として、豊富な図版資料とともに、貴重な成果をあげた。 |
キーワード1 | ムーミン |
キーワード2 | 北欧 |
キーワード3 | 小説 |
キーワード4 | アニメ |
キーワード5 | キャラクター・マーケティング |
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