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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | 『M-1グランプリ』から見るお笑い界のシンデレラストーリー |
内容 | 昨今YouTubeや会員制のオンデマンド放送などいつでも見ることができるコンテンツが人気を博している。スマートフォンの普及により、今自分がやりたいことをする時代の到来はテレビ界に不穏の影をもたらした。「テレビはもう終わった」といわれる時代の中、「一番面白い漫才師を決める」といったテーマでスターを輩出し続ける朝日放送『M-1グランプリ』に焦点を当てる。 本論文では『M-1グランプリ』の過去12回の大会を点数や視聴率を見て振り返り優勝者を紹介するとともに、当時のお笑い界の流れにも触れていく。そして大会後の活躍の媒体(テレビ・劇場などの舞台)、場所(全国・地方)などブレイクの仕方によって歴代優勝者を分類し紹介。優勝者は世間の認知度は上がるがその後テレビによく呼ばれるかどうかは自身の「引き出し」と自身が重視するものによることを論じる。一方で優勝できなかったがブレイクしたコンビについても言及し、その共通点を探る。最後に『M-1グランプリ』の影響力の要因を考察する。 |
講評 | 2017年度卒業生は、佐伯ゼミで学習する映像分析および、関連する新聞、雑誌記事、SNS上の情報の調査、分析の方法を駆使して、映画、新聞、雑誌記事、SNSの情報等を広汎に含む幅広い成果をあげた。また、指導教員の専門分野が、メディア・文化・文学研究に関わる学際性を含むことから、海外の児童文学・文化の日本における受容を社会科学的に論じるというユニークなテーマ設定もみられたのが特徴である。 2001年に開始された日本のお笑いコンテスト『M1グランプリ』が、日本のお笑い界に与えた影響を、参加グループの得点の詳細な記録、司会者、参加者の顔ぶれを含む、番組自体の歴史の精査をふまえて考察した。入賞者の成功パターンを5パターンに分類し、入賞しなくても活躍した参加者も含めて比較考察を加えたことは、メディアとお笑いの関係に関する本論文ならではの議論であり、先行研究が少ないなか、お笑いという観点からテレビメディアの影響力を指摘した点でも、重要な成果をあげた。 |
キーワード1 | M-1グランプリ |
キーワード2 | テレビ |
キーワード3 | ブレイク |
キーワード4 | お笑い界 |
キーワード5 | 漫才 |
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