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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 「場所」からみる演劇とアートマネジメント |
内容 | この論文では、演劇を中心に、コミュニケーションにおける「場所」を考察する。第1章では、演劇における空間性を考察している。演劇は、「シンボル」によって作り上げられた世界を、舞台という小さな空間に凝縮し、私たちの世界を描きだしている。後半では、劇団「維新派」を取り上げ、劇場の意味について考察し、演劇における「場所」の意味を明らかにする。第2章では、中村雄二郎、ボルノウ、上田閑照の場所論をとりあげ、演劇における「場所」の意味を深く考察し、演劇が「聖なる空間」を実現するものであることを示す。第3章では、フランス、ナント市と新潟県越後妻有地区で行われている「大地の芸術祭」を取り上げ、アートによって「場所」の独自性を見出し、地域活性化や新たな出会いを創出する「アートマネジメント」について考察し、特定の「場所」でアートをすることの意味を検討している。 |
講評 | 本論文は、演劇を空間からとらえる独創的な研究である。中村雄二郎をはじめとする哲学者の見解をふまえ、演劇空間の象徴的意味を明らかにし、とくに「維新派」の劇場づくりをとりあげている。2章では場所と空間の意味を改めて問い、演劇が今日では「聖なる空間」をつくりだす点を明らかにしている。3章では、地域におけるアートマネジメントの取り組みを論じている。このように、空間、場所という観点から演劇や芸術の意味を明らかにしている点ですぐれている。 |
キーワード1 | 場所 |
キーワード2 | 維新派 |
キーワード3 | シンボル |
キーワード4 | アートマネジメント |
キーワード5 | 大地の芸術祭 |
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