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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 教育における「身体」―竹内敏晴の身体論に基づいて |
内容 | 本論文は竹内敏晴の研究に基づき、現代人の閉じていく「からだ」とは何かを明らかにし、そのうえで「からだ」を開くために学校においてどのように働きかけることができるのかを考察する。他者の期待やまなざしが身体に定着することや、教師が生徒の「からだ」を操作の対象にすることにより「からだ」は閉じていく。情報社会や競争社会という社会のあり方も、「からだ」に影響を与えている。「からだ」を開くためには、自分の「からだ」の緊張に気づき、自分の「からだ」の中で動いている感情に向き合わねばならない。そのための働きかけとして、学校教育の中で「竹内レッスン」をはじめとするいろいろなエクササイズや、音楽や演劇などの芸術活動を行い、子どもたちが自分の「からだ」や、他者の「からだ」と出会う機会を持つことができる。これらを実現するには何よりも教師がこのような身体性を身に着けていることが必要である。 |
講評 | 本論文は、学校教育における身体の問題をとりあげ、学校や社会で管理化される身体に対する竹内敏晴の取り組みに焦点を併合わせている。竹内敏晴の身体論を丁寧にふまえているだけでなく、ソマティック心理学に言及することで、竹内の議論をソマティック心理学との関連でとらえることにも成功しており、高く評価できるものである。 |
キーワード1 | 竹内敏晴 |
キーワード2 | 身体論 |
キーワード3 | からだ |
キーワード4 | 学校教育 |
キーワード5 | エクササイズ |
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