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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 表 弘一郎 |
タイトル | 大卒新人の早期離職からみる対策とその方法 |
内容 | 現在の日本における新卒採用市場において、「七・五・三問題」と呼ばれている若者の早期離職を含めたフリーターの増大などが問題視されている。しかしながらこのような問題は現在に始まったことではなく、古くから大学卒業から三割近くの若者は三年で離職している。このような事態は企業、離職した若者、社会それぞれに問題がある。このような状況において現在の日本では大学や高校において、現在の若者にあったキャリア教育を推進し、企業においても従来のは違った研修や採用活動を行うなどの様々な対策が講じられた。しかしながら今現在も大卒後三割の人が離職しているという傾向に変化はない。この問題を企業と労働者、そしてキャリア教育において何らかの原因が存在しているという仮定の下で、離職の原因は離職者の数だけ存在しており、それぞれのケースを検証、改善しなければ離職率が減少することはないという考えのもと、労働者からのヒヤリングを参考にしながら若者の離職の原因を論じていく。 |
講評 | 2017年度の卒業論文では、9人のうち8人が一次資料を参照し、統計分析まで行なった方がいた点を高く評価したいと思います。聞き取り調査を行なった方のなかには、仮説の検証だけでなく、調査以前の思い込みの是正や思いがけない事実の発見、視野の拡がりなどを経験された方が複数おられ、学問上の意義が明確に読み取れると同時に、「現実」に対する執筆者の眼差しの変化をも感じ取ることができます。調査に際して、質問項目を十分に練り上げずに調査に臨んだ方もいましたが、調査を進めるなかで事柄の認識を新たにされた点は評価できます。 一貫性については、各章節の有機的な結合に若干の問題を抱える論文もあります。また、資料の適切な利用という点での客観性や形式性にやや問題を抱えている論文もありますが、総じて、数多くの文献を活用し、多様な観点から問題の考究を進めた論文が多数を占めた印象を抱いています。独創的で魅力的なテーマ設定をされた論文が多かった点も特筆すべきところですが、何より、魅力的ではあるものの検証が困難かと思われた仮説を慎重かつ真摯に追究された執筆者の皆さんの姿勢を最大限に高く評価したいと思います。 論文の魅力は、ほぼテーマ設定にかかっていると言っても過言ではありません。皆さんの論文テーマは多岐に渡りますが、その多様さが社会の現在の有り様と変容の可能性を如実に映し出しているように思います。 |
キーワード1 | 七・五・三問題 |
キーワード2 | キャリア教育 |
キーワード3 | 就職活動 |
キーワード4 | キャリアセンター |
キーワード5 | 大学入試 |
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