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学科 メディア学科
年度 2017
ゼミ名 竹内 長武
タイトル タカラヅカ化の条件―原作との比較から見る宝塚歌劇のイメージ形成―
内容 宝塚歌劇団は、一種の伝統芸能として特定のイメージを形成している。そのイメージを作り出すための手法を、他のメディア作品を原作とするタカラヅカの舞台作品から検証し、どのように原作をアレンジして「タカラヅカらしさ」を演出しているかーどのようにタカラヅカ化するかーという点から探った。結論として、「恋愛至上主義」「西洋文化による非日常性の実現」「美しくない描写の削除」「スターに注目を集めること」「わかりやすくドラマ性の強いストーリー」「大人数が出演する芝居」「明るく華やかな舞台の実現」「原作とタカラヅカの双方の世界観の両立」という8つのタカラヅカ化の条件を見出した。しかしながら、これらの条件は現時点のものであり、時代の移り変わりに即してタカラヅカ化の手法も変化していくことが予想される。伝統的なタカラヅカらしさよりも原作の再現を尊重し、新しいタカラヅカのイメージを開拓していく流れが今後作られていくだろう。
講評 宝塚歌劇が、どのような原作を元にして公演しているのか。元の原作を小説、映画、マンガ、ゲーム等に分類しながら、各メディアごとの相違と、演劇化が可能な条件を考察している。統計処理とともに、具体的な作品の分析のうえに、その変化のあり方を論じていて、説得性が高い。論者はかなりの宝塚の愛好者であり、そうでなければわからない情報も論文に組み込んでいて、興味深い指摘がある。頁数も多く、努力のあとがみられる優れた論文である。
キーワード1 宝塚歌劇団
キーワード2 原作との比較
キーワード3 タカラヅカ化
キーワード4 舞台作品
キーワード5 イメージ形成
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