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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 寺井 基博 |
タイトル | 長時間労働とハーシュマン理論から考える働き方改革 |
内容 | 今日の日本では、「長時間労働」による過労死問題やワークライフバランスの低下についてさまざまな議論がなされ、「働き方改革」をテーマに政府や多くの研究者によって議論されている。しかし、この「長時間労働」という話題を一つ取ってみても、例えば、長時間働くのは悪いことだから、上限を設けて働けないようにする、という意見には、賛成の声ばかりが集まるわけではなく、さまざまな観点からの発言がなされている。 本稿ではまず、その働き方改革を考えるにあたって、その問題の根本となる長時間労働についての現状や弊害を見ていく。そして、労働時間を考えるときに、その労働時間の概念を曖昧にしてしまう可能性を持つ、変形労働時間制や裁量労働制の問題点を中心に論じる。最後に、上記の問題を解決するための方策を、ドイツの経済学者、アルバート・ハーシュマン(AlbertO.Hirschman)が提唱したハーシュマン理論の「離脱」「発言」をもとに働き方をどのように改革していけばよいのかについて考えていく。 |
講評 | 本論文は、日本企業の共同体的性格を捉えて、ハーシュマン理論―離脱・発言―に基づいて長時間労働問題解決の糸口を考えようとした論考である。文章・形式ともに整っており、積年の課題に果敢に挑みながらも苦悩した跡がよく伺われる好論文である。 |
キーワード1 | 長時間労働 |
キーワード2 | 変形労働時間制 |
キーワード3 | 裁量労働制 |
キーワード4 | 働き方改革 |
キーワード5 | ハーシュマン理論 |
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