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学科 産業関係学科
年度 2017
ゼミ名 寺井 基博
タイトル 限定正社員と正社員の比較から見る~限定正社員は本当に良いものなのか~
内容 これは安倍政権の政策である働き方改革のうちの限定正社員(ジョブ型正社員)について書いたものである。なぜ限定正社員を政策として掲げて導入されるようになったかということである。これは非正規雇用者が約40%近くにのぼっており、そのような非正規雇用者を正規雇用者へと転換させる受け皿としたのである。また、正規雇用者として働いている人達のワークライフバランスやライフサイクルに合わせて働いていけるようにと導入された。この限定正社員は本当に良いものかどういう課題があるのかということみていく。そのためにまずは日本の雇用システムについてみていき、正社員の働き方についてみた。日本はいわゆるメンバーシップ型雇用であり、その雇用の形に対してジョブ型雇用の特徴をどこまで移行できるのかというのが最大の課題となった。日本はメンバーシップ型雇用として社会を発展してきたことから、ジョブ型雇用の要素を全て取り入れるのは非常に困難であったため、働いている人が使えるようにと導入されたのである。そのように導入して運用していくにあたり出てくる課題が解雇されやすい恐れがある点と均衡処遇であった。これらに関しては日本の雇用システムではどうしても生まれてしまう問題でもあるが、これから法整備や制度の確立で解決していけるだろうということである。
講評 本論文は、限定正社員の導入により生じると予測される問題―解雇の可能性の高まり、無限定正社員との均衡処遇―への法的課題を論じたものである。職務、勤務地、労働時間などの限定要素が想定される中、ジョブ型正社員に焦点をあてて論じる意義について批判的に検討する余地がある。
キーワード1 限定正社員
キーワード2 日本雇用処遇制度
キーワード3 成果主義
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