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学科 産業関係学科
年度 2017
ゼミ名 寺井 基博
タイトル 介護職労働者の待遇改善について
内容 今日、日本には高齢者は四人に一人が存在する。その中で介護の需要が大きくなっている。介護は、高齢化の進む現代社会が直面する大きな生活問題であり、それに対処する営みをいかにして持続可能なものにするかが問われている。そうした課題に応えるものとして、広い国民的合意のもとで生み出された巨大な社会保障システムが、介護保険制度である。その介護保険制度を振り返るにあたって、森川(2010)の『介護はいかにして「労働」となったのか-制度としての承認と評価のメカニズム』を参考にして、介護労働者の待遇の低さの原因を突き止めた。介護保険制度を分析することによって、女性の家事の延長という背景が浮かんできて、地域が介護を担っていくべきだという考え方が根づいたことにより、社会的・経済的評価が決して高くないということが伺える。そのためにより詳しく在宅介護の介護労度の歴史を振り返ることで、介護という概念がどのように労働となっていき、待遇が改善していくのかを明らかにした。
講評 本論文は、介護保険制度の課題について、介護サービスの限定性や報酬制度の非市場性を中心に先行研究をまとめた論考である。出典が明確にされていない部分もあるが、介護労働者の待遇改善に向けての課題として、給付対象となる介護サービスの内容が必ずしも利用者のニーズに合致していない点を指摘できた点はよい。
キーワード1 介護保険制度
キーワード2 家事の延長
キーワード3 地域包括ケアシステム
キーワード4  
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