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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 三山 雅子
タイトル 名ばかり管理職の危険性
内容 法律上の管理職の定義は、経営者と一体的な立場で、労働時間を管理されず、管理職にふさわしい待遇を得ているという3つの条件をみたすことである。このような定義があるにも関わらず、十分な権限や裁量もない労働者が管理職として扱われ、残業手当も支給されないまま過酷な長時間労働を強いられている。このような労働者は、いわゆる名ばかり管理職と呼ばれ、主に人件費削減のために企業に利用されている。名ばかり管理職が社会問題化したきっかけは、マクドナルドの裁判である。この裁判は、マクドナルドの現役店長が同社を訴え、店長が全面勝訴したものである。この裁判の勝訴により、今まで以上に名ばかり管理職に対する世間の関心が高まり、セブンイレブンやAOKIなどの多くの会社が店長の処遇を変えるなどの対策を行うようになった。マクドナルド裁判の全面勝訴からわかるように、今までの名ばかり管理職に関しての裁判では、ほとんど労働者側が勝訴している。名ばかり管理職の存在は、労働者にとっては過労の原因になるし、企業にとっては企業イメージの悪化をもたらす。つまり、名ばかり管理職は労働者・企業双方にとって危険な存在なのである。
講評 社会的注目を集めて間もない、つまり資料が少ない事柄について集められるだけの資料を収集・分析し、自分なりの論理を構築しようとしている点が優れている。
キーワード1 名ばかり管理職
キーワード2 サービス残業
キーワード3 長時間労働
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