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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 寺井 基博 |
タイトル | なぜ働いても報われない貧困層がいるのか―ワーキングプアについての考察― |
内容 | 近年、非正規労働者数の増加に注目されているが、その増加に伴い懸念されているのが、働く貧困層と呼ばれる「ワーキングプア」の出現である。ワーキングプアは、その存在を認識され始めた当初よりも実数が増加しているにもかかわらず、未だに明確な定義すら与えられていない。 非正規労働者は正規労働者よりも低収入であるため、その増加はワーキングプアを生み出し続ける大きな要因であり、非正規労働者増加の背景には、グローバル化の拡大によるコスト削減の動きや、構造改革による規制緩和の功罪など様々な事象が存在している。 ワーキングプアの拡大を食い止めるには、セーフティーネットの更なる充実が必要であり、そのための手段の一つとして「ベーシックインカム」が挙げられる。これを導入すると、国民全員に最低所得を保障できるため、ワーキングプアのような生活困窮者を救う一助となるが、その運用には多くのメリットとともに課題があることも事実である。 ワーキングプアを個人の問題ではなく社会の問題として捉え、社会保障をはじめとする日本の政策に改めて向き合い考えることが、私たちにできることなのではないだろうか。 |
講評 | 本論文は、日本における相対的貧困の増加の要因と、貧困問題の解決に向けた課題について先行文献を整理した論考である。文章が明瞭で、貧困やワーキングプアなどの言葉を明確に定義した上で考察を進めている点がよい。 |
キーワード1 | ワーキングプア |
キーワード2 | 非正規労働者 |
キーワード3 | 貧困 |
キーワード4 | ベーシックインカム |
キーワード5 | |
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