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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 寺井 基博 |
タイトル | 終身雇用の現状と今後の展望 |
内容 | 本論文は、日本的雇用慣行の三種の神器の一つである終身雇用に焦点を当て、戦後の社会の変化にどのように対応してきたのかを書いたものである。戦後、日本が経済成長を遂げるなかで終身雇用はそのメリットを存分に発揮して経済の発展に貢献した。しかし、終身雇用を始めとする日本的雇用慣行は経済が継続的に成長し、若年労働者を常時確保できるという前提の元で最大限効力を発揮する制度であり、低成長時代に突入した日本ではそのデメリットが目立つようになる。そういった中で企業は成果主義化への挑戦を幾度となく行い、日本型の成果主義制度だと言っても過言ではない評価制度を生み出した。また非正規社員の活用も急激に増え不景気における対策を講じてきた。しかし、少子高齢化や、産業構造の変化により、対応しなければいけない問題が多く残っている。そのような状況においても依然、労働者による終身雇用や年功賃金への支持は大きいが、大手企業において副業を認める企業が増えてきており、非正規の増大とともに終身雇用における大きな変化の予兆を表しているのかもしれない。 |
講評 | 本論文は、成果主義的人事制度や非正規労働者の増加など労働環境が変化する中で、日本の終身雇用制度がどのような影響を受けたのかを考察した論考である。文献がやや古いものばかりなので、近年の文献についても取り扱えればなおよかった。 |
キーワード1 | 終身雇用 |
キーワード2 | 日本型雇用 |
キーワード3 | 社会構造の変化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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