詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 日本の英語教育が進むべき道 |
内容 | 本論文では、日本の英語教育の現状を確認し、アジアでも英語を使いこなしている国としてトップクラスであるフィリピンの英語教育と比較した。まず、TOEIC,TOEFLのスコアから日本の英語力の低さを確認し、日本の英語教育のどこに問題があるのか、仮説を立てつつ確認していった。その結果、スピーキングの機会が少ないことや教師の質が低いことがわかった。フィリピンの英語教育については、文献を読むだけでなく、実際にフィリピン人へのインタビューを行うことで、よりリアルに知ることができた。そこから、フィリピンの英語教育を理解し、日本の英語教育に足りていないものを再確認した。やはり、スピーキングの機会が少ないことがわかった。また、フィリピンと日本では英語教育を始めるタイミング全く違った。早ければなんでもいいということではないが、英語教育の早期導入に私は賛成である。最後に、私から今後の日本の英語教育に関してアウトプットできる機会が増えるように4つの提案を行った。やはり最終的に行き着いた答えは、英語を話す機会の増加であった。 |
講評 | 今年度は、3人が女性労働を卒業論文のテーマに選びましたが、2人が他国の女性労働を調べたのが今年度の特徴でした。1人は、男女平等意識が定着し、女性の就業率が高いスウェーデンを取り上げ、とくに充実した仕事と育児の両立を助ける制度について詳しく調べました。もう1人は男女の役割分担意識が強いのに、女性管理職が多いフィリピンを調べました。女性が家事・育児をするという意識は強いが、それは妻・母でなくてもよく、家庭使用人でよいことが、女性活躍につながっているという結論でした。女性労働をテーマにしたもう1人はマタニティ・ハラスメントに注目しました。出産後も働き続ける女性が増えたために、顕在化するようなったハラスメントです。今年度は、3人が女性労働を卒業論文のテーマに選びましたが、2人が他国の女性労働を調べたのが今年度の特徴でした。1人は、男女平等意識が定着し、女性の就業率が高いスウェーデンを取り上げ、とくに充実した仕事と育児の両立を助ける制度について詳しく調べました。もう1人は男女の役割分担意識が強いのに、女性管理職が多いフィリピンを調べました。女性が家事・育児をするという意識は強いが、それは妻・母でなくてもよく、家庭使用人でよいことが、女性活躍につながっているという結論でした。女性労働をテーマにしたもう1人はマタニティ・ハラスメントに注目しました。出産後も働き続ける女性が増えたために、顕在化するようなったハラスメントです。 女性労働以外でも、産業関係学科らしく企業の雇用管理制度にかかわるテーマを選んだ人が4人いました。1人は日本の雇用システムのメリット・デメリットを考察した上で、雇用者ではない働き方について調べました。1人は、労働市場が流動化していくこれからの時代、スムーズに転職できるしくみとして、プロサッカーのレンタル移籍制度が参考になるとしました。もう1人は、自分の本来の感情とは異なる感情を演出しなければならないという、感情労働という新しい概念に使って、今、職場に生じている様々な問題を読み解きました。外国人労働者を取り上げた1人は、アジア諸国など送り出し国に日本が職業訓練学校を設立し、そこで現地人を訓練して日本に送り込むことを提案しました。 産業関係学を少し離れて、社会問題を卒業論文のテーマにした人も2人いました。日本の英語教育を取り上げた人は、語学研修を受けるためフィリピンに滞在し、フィリピン人がふつうに英語を話すのを目の当たりにして、フィリピンと比較しながら日本の英語教育を考察しました。もう1人は学校の部活動における体罰を取り上げました。その行為を体罰と思うかどうかは人によって異なり、こうした認識の違いが、体罰がなくならない理由であると彼は考えました。 卒業論文では16,000字以上書かねばならず、書けるのだろうかと不安になる学生も少なくありません。私はゼミ生には「君たちは4,000字のレポートなら書けるでしょう。4,000字のレポートを4つ書けば、卒業論文が出来上がるよ」と言います。もちろん4つのテーマがバラバラでは卒業論文になりません。まず、卒業論文で取り組みたいテーマを決めて、そのサブテーマを4つ考え、それらをどのように繋げば、1つの論文になるかを考えます。そして、それぞれのサブテーマについて4,000字でまとめるというのが私のアドバイスです。もちろん、調べていくうちに、サブテーマの数や、それぞれのサブテーマの字数も、最初の計画からどんどん変わっていきます。しかし、4,000字のレポート4つなら書けるかもという気持ちになれば、まず一歩を踏み出せるのではないでしょうか。 |
キーワード1 | 英語教育 |
キーワード2 | フィリピン |
キーワード3 | アウトプットの機会 |
キーワード4 | 早期導入 |
キーワード5 | |
戻 る |