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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 沖田 行司 |
タイトル | 武道必修化の問題点とその意義 |
内容 | 二〇〇八年に文部科学省が中学校学習指導要領改訂を行った。この改訂では、中学校の第一、第二学年において武道が必修化となった。その結果、多くの中学校で体育の授業において柔道が行われるようになってきている。しかし、この柔道には、危険性、指導者不足、設備などにおいて課題が残っており、学校教育において柔道を行うことに疑問を感じた。本論では、柔道を成立させるまでの嘉納治五郎の生い立ちを見ていく。そこで、柔道で学ぶことの出来る「精力善用」と「自他共栄」という理念と柔道における錬体法、勝負法、修心法についての理解を深める。学校教育における柔道の歴史を振り返り、現在に至るまでどのような変化をしているかを見ていき、現在の柔道の課題を踏まえた上で、学校教育においての柔道の意義を考察する。さらに、武道必修化における課題に対してどのような対応を行っているかを見ていき、その問題点について考察する。 |
講評 | 今年度のゼミ生は卒業論文〈20,000字〉が12名で、卒業研究〈10,000字〉が7名の計19名である。卒業論文を選択した学生は毎週演習の時間に指導していたので、それ程問題はなかったが、卒業研究を選んだ学生は指導がないままに11月を迎えた。そのほとんどが論文の体裁をなしていなかった。参考文献から無断借用したものも見られ、書き直しをしてもらった。字数さえ満たせばいいと思っていた学生には大きな衝撃であったと思う。結局、11月ごろから毎日PC持参で研究室に来てもらい、資料を読んで考えていただき、また質問に応じるという作業をおこなった。その成果もあって、提出日の前日には全員が論文を完成することができた。 私は論文指導を通して、はじめて学生と向かい合うことができると考えている。中には「先生よく勉強してはるな」と学生からお褒めの言葉をいただくこともあった。しかし、それはよく勉強した学生だからこそ、その言葉が出てくると思う。むしろ学生を褒めるしかないのである。体育会に所属する学生が多いのも私のゼミの特質であるが、私は論文作成において、一切妥協はしない。玉石混交ではあったが、全員が努力して立派な論文を書き上げたことに敬意を表したい。 |
キーワード1 | 武道必修化 |
キーワード2 | 嘉納治五郎 |
キーワード3 | 柔道 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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