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学科 教育文化学科
年度 2017
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 日本の徒弟制度を考える-ドイツの徒弟制度を参考に-
内容 時代が進むにつれて衰退してしまった徒弟制度であるが、ドイツでは現在も過去に行われていた徒弟制度の血を受け継ぐデュアルシステムという制度が社会に根強く残っている。一章では、ドイツのデュアルシステムとマイスター制度の社会での役割を明らかにしていきたい。二章では日本の徒弟制度を考える。日本においても徒弟制度は衰退の道をたどっている。しかし、一部の産業については昔ながらの徒弟制度が残っているものもある。その中でわたしは宮大工に焦点を当てようと考える。名工西岡常一と、その唯一の内弟子である小川三夫が受け、そして世に伝えている徒弟制度を明らかにしたい。ドイツと日本の徒弟制度の違いを知ったうえで、今後日本にどのような工夫をして徒弟制度を残していくべきかを考えたい。
講評 今年度のゼミ生は卒業論文〈20,000字〉が12名で、卒業研究〈10,000字〉が7名の計19名である。卒業論文を選択した学生は毎週演習の時間に指導していたので、それ程問題はなかったが、卒業研究を選んだ学生は指導がないままに11月を迎えた。そのほとんどが論文の体裁をなしていなかった。参考文献から無断借用したものも見られ、書き直しをしてもらった。字数さえ満たせばいいと思っていた学生には大きな衝撃であったと思う。結局、11月ごろから毎日PC持参で研究室に来てもらい、資料を読んで考えていただき、また質問に応じるという作業をおこなった。その成果もあって、提出日の前日には全員が論文を完成することができた。
私は論文指導を通して、はじめて学生と向かい合うことができると考えている。中には「先生よく勉強してはるな」と学生からお褒めの言葉をいただくこともあった。しかし、それはよく勉強した学生だからこそ、その言葉が出てくると思う。むしろ学生を褒めるしかないのである。体育会に所属する学生が多いのも私のゼミの特質であるが、私は論文作成において、一切妥協はしない。玉石混交ではあったが、全員が努力して立派な論文を書き上げたことに敬意を表したい。
キーワード1 デュアルシステム
キーワード2 師匠
キーワード3 徒弟制度
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