詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 社会的少数派としてのキリスト教―インタビューを通して― |
内容 | キリスト教家庭に生まれた筆者が持っていた“劣等感”の正体とは何か。先行研究より、仮説(人々は「無宗教」と言うことにメリットを見出しているから、「無宗教でない(=信仰している宗教がある」人はそのメリットを享受できない。よって、「無宗教でない」人は、そのことを言いたがらない)を得た。そして、仮説検証のため、キリスト教家庭に育った者と仏教家庭に育った者それぞれに対しインタビュー調査を行い、それぞれにどのような違いがあるのかを比較した。仮説は明確に実証することはできなかったが、新たな発見もあった。幼い頃から宗教の教えに触れている者とそうでない者とでは、現在の信仰の納得度合いに違いが見られた。また、「無宗教」ではない立場から得られた回答を元に、「無宗教」社会の問題点を考察した。その問題点とは、宗教に関する話題がタブー視されているが故に、「無宗教」社会が宗教的少数派に無言の圧力をかけてしまっているのではないか、ということである。 |
講評 | クリスチャンの家庭に育った著者が、なぜ日本においては信仰を持ち、それを表明することがタブー視されるのかという疑問に取り組んだ論文。多くの人が忌避していることについて、あえて知ろうとか理解しようとしない日本人の本質に踏み込んだ点が素晴らしい。 |
キーワード1 | 宗教 |
キーワード2 | 日本 |
キーワード3 | 家庭環境 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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