詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 日本語ラップはメジャーになれるか |
内容 | 日本では2016年から、ラップブームが起こっていると言われている。アメリカ発祥のアンダーグラウンドな黒人文化として始まったラップが日本に伝わったのは1980年ごろであり、そこから30年余り経った現在ブームが起こっているのは何故なのか。日本語ラップの歴史を辿ると、アンダーグラウンドな文化としての真正性がある「ホンモノなラップ」と、メディアに取り上げられメジャーな「売れるラップ」との間の論争が常に起こっていた。しかし、近年ではフリースタイルバトル という真正性の高いラップがメジャーに取り上げられている。その理由はインターネットが普及し、スマホを通して特に若者を中心に常時接続型となっている今の日本で、バトルはそこからの逃避ツールとして、またラッパーは本音を抱え込む自分の代弁者として若者を興奮させたからだ。今回のブームは従来までのものと違って、真正性の高いラップが世間に届いている点とこれからの日本を動かす若者を中心に人気を誇っている点から、日本語ラップがメジャーになれるということを若者へのインタビューや日本語ラップを支えてきた存在の言葉から論じる。 |
講評 | ラップミュージックを単に輸入するのではなく、それがいかに日本語化されたかにこだわって論じた好論文。そのなかで、twitterなどの間接的なコミュニケーションに流れる風潮に批判的なフリースタイルダンジョンにラップの本質を発見できていて素晴らしい。 |
キーワード1 | アンダーグラウンド |
キーワード2 | ラップの真正性 |
キーワード3 | フリースタイルバトル |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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