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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 夏のノスタルジアと若者 |
内容 | 最近、若者の間で夏の写真を見ると「しにたくなる」といった声をよく聞くようになった。夏の空の写真に限らず、夏を象徴するような写真や映像を見た時、あるいは夏を想起した時に「しにたくなる」というのだ。私はこの現象に疑問を感じたと同時に、そこには何か現代社会に潜む複雑な心理現象が存在しているのではないかと問題に感じたためこの論文を執筆するに至った。分析を進めていくと、この感情が「美しい過去・悪い現在」という対比のもと成り立つ「ノスタルジア」という一つの懐古感情を意味しているということが分かった。そこで、はじめに「ノスタルジア」とは何なのか、どういった感情なのかということについて考察し、インタビューを用いて「夏」と「ノスタルジア」の関連や消費メディアとの関係について調査を行った。そこから「ノスタルジア」という心理が社会の中でどのように作用しているのかについて分析し、さらにそれが消費される現代社会とはいったい何なのかについて議論を展開していく。 |
講評 | 夏の風景を見て友人が「しにたくなる」と言うのはなぜかを探求した不思議な論文。それを著者は「ノスタルジア」という概念から解明しようとするのだが、むしろたくみにおこなわれたインタビューや豊富な写真で人間の本源的な心情に迫っているところが素晴らしい。 |
キーワード1 | 夏 |
キーワード2 | ノスタルジア |
キーワード3 | 「しにたくなる」若者 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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