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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 鵜飼 孝造 |
タイトル | 我が家族はこうして成立した |
内容 | 典型的な日本の主婦は、家のことは女がやり男は外で働くという価値観のもと生活をしている。時代は変わっているとはいえ、未だそういった家庭は多い。子供が大きくなって自立して親の手がかからない年齢になったときに、女性はふとそんな自分の人生に疑問を抱くこともあるだろう。毎日その日の献立を考え、毎日ご飯を作り続ける。そしてそれは主婦の仕事であり、当然のことだと考えられている。特に誰からも感謝をされず、それどころかやっていないと非難されることもあるかもしれない。筆者の母親は、いわゆる一般的な「普通の」母親では到底しないような行動に出た。その行動により、世間一般の友人や知人からは非難もされた。残された家族に与えた衝撃も大きかった。しかし、家庭は崩壊せずに子供たちはグレもせずに真っ当に育った。そして現在、再び母親は家庭に復帰し、夫と同じ屋根の下で暮らしている。傍から見れば、稀有な夫婦・家族の形である。本稿の目的は、当事者である筆者の母親と父親へのインタビューを通して、母親がとった行動の背景、父親の夫婦・家族への価値観、夫婦関係の拗れの原因、子供に与える影響、等を探り、新しい家族の形がなぜ成立しているかを明らかにすることである。 |
講評 | 長い沈黙を破って、赤裸々な家族の歴史を母と父の語りから明らかにした力作。ここであくまでも物語の中心は母なのだが、それをもう一度、父の視点から捉え直しているところ、それを分析するだけでなく、著者自ら母を訪ねる旅にもつながっている点が素晴らしい。 |
キーワード1 | 家族 |
キーワード2 | 夫婦関係 |
キーワード3 | 愛情 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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