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学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル アンダーグラウンド文化としてのストリートダンス:ポピュラーダンスとの比較から
内容 ストリートダンス文化は、かつては「不良文化」だと認識されていた。しかし、メディアでの取り上げ、インターネットやSNSの普及、中等学校体育でのダンス授業の必修化などにより、日本におけるストリートダンスは独自のものに変容している。特に、日本のマスメディアシーンで見られるストリートダンスは、大衆がストリートダンスの独特の文化を広く受け入れられるように大きく変化をとげたポピュラーダンスであり、いくつかの点でストリートダンスと正反対の性質を持っている場合もある。
ストリートダンスがポピュラー化すればするほど、アンダーグラウンドのストリートダンス文化の実態と世間のイメージや制度間の乖離がますます進行していることは事実である。こういった意味の上では、ストリートダンスはまだまだ日本において矛盾をはらむ文化であり、未熟な文化である。しかし、この未熟さや矛盾こそがストリートダンスが「アンダーグラウンド文化」として存在するためのアイデンティティであるともいえる。文化としてのストリート性は失わず、ストリートダンス文化本来の姿を守っていくことは、ポピュラーダンスが流行する日本においての課題であるといえる。
講評 NYブロンクスで生まれたストリートダンスが、日本にも流入し「ポピュラーダンス」ともなった歴史やその特徴について詳細に論じた論文。単なる紹介にとどまらず、著者自身の高校での「ダンス愛好会」での体験から学校教育との関連を考察した点が素晴らしい。
キーワード1 ストリートダンス
キーワード2 ポピュラーダンス
キーワード3 アンダーグラウンド文化
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