詳細
学科 メディア学科
年度 2017
ゼミ名 小黒 純
タイトル SNSを利用するアスリートのメディア・トレーニング
内容 近年、世間のスポーツ選手に対する評価は変わってきている。これまで、パフォーマンスや結果等、競技のみに焦点化し、その良し悪しでスポーツ選手への評価がなされてきた。しかし、メディアの発展と共にスポーツ選手に対する評価基準も変化している。 メディア・トレーニングとは、各メディアの特徴を理解し、情報の発信者及び、取材を受ける側が「伝えたいこと」を情報の受け手に的確に届けるためのスキルを身につけるトレーニングである。先行研究では、マスメディアのメディア対応を対象に、記者会見やインタビューのメディア・トレーニングの考察が行われていた。
本論ではSNSで利用できるメディア・トレーニングを考察した。その結果、現在起きているスポーツ選手のSNSトラブルはメディア・トレーニングを受けSNSの特性を知ることや、自らの社会的立場を理解することによって、回避できた可能性があることがわかった。
講評 個性的なテーマが揃う
■進捗状況 米国とシンガポールに留学していた2人が復帰し、実質的には18人が卒論を書き切った。
毎年同じことを述べることになるが、ごく少数を除き、提出まで2か月となってようやくエンジンがかかるという状態だった。
「イブ祭前にはほぼ完成させ、12月にはスキー・スノボ合宿の計画を悠々と立てる」という、スケジュール目標は、またもや水泡に帰した。 
「取り掛かりは早く」と100回唱えたところで効果がない。そこで夏休み明けには1万文字分を書いて提出するよう求めるなど、さまざまなハードルを課したが、危機感は広がらなかった。 今年度、最も効果があったのは、提出締め切り1か月前に示した、「指導教員が受け止めている各受講生の進捗状況」だった。書き終えている文字数ではなく、あくまで私が主観的に、何%に到達しているかを一覧表にして示した。最高で90%、最低は40%、平均で約60%だった。つまり、だいたい残り4割ぐらいを1か月で猛烈に追い込んで仕上げた、ということになる。
こうして毎年繰り返し「取り組みが遅かった」と書くのは、ひとえに担当教員の指導力のなさによる。ほとんどの受講生にとっては、長い論文を書くことは人生最初のことである。「2万字も書く感覚が分からない」「後回しにしたい」と思うのはごく自然な成り行きだろう。3回生では「課題図書週1冊」のペースには慣れたはずなのに、読書量がまだ不十分だったのかもしれない。4回生になっても研究テーマが定まらないという受講生が少なくなかった。それでも、少なくとも最後の1か月以上は、馬車馬の如く卒論に没頭し、新たな地平が開けたのではないだろうか。
■研究テーマ 卒論のテーマは、前年までに比べジャーナリズムに関連するものがやや減り、SNS関連のものが増えた。個別に見ると、ジャーナリズムの風刺性、VR、原発関連の新聞広告、マジック(奇術)とCM、10代の投書(新聞投稿)、ドラマにおける不倫の表象など、いずれも個性的なものばかりだった。まさに「一緒に勉強させてもらう」という楽しみを覚えた。
■総括 例年にもまして、先行研究のレビューをしっかり行うように、また、研究目的が明確かどうか、自己点検するように求めた。さらに、論文の「型」や、参考文献の書き方など細部にもこだわった。結果的に、出来映えは一定水準に達したものが揃った。個性的なテーマばかりだったこともあり、指導する側にとっても、学びと発見の機会を得ることになった。逆に指導力不足を痛感したことは先に述べた通りである。ともかく、卒論を通して最高のメンバーと一緒の時間を過ごせたことは、一生の宝ものとしたい。
キーワード1 メディア・トレーニング
キーワード2 アスリート
キーワード3 SNS
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.