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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 高校野球のスター選手報道~一般紙・スポーツ紙の分析から~ |
内容 | 本研究では、高校野球におけるスター選手がどのように報道されているかを論じる。朝日新聞、読売新聞の記事データベース、日刊スポーツを研究対象とし、検証を行った。一定の基準に従って5人の選手を対象のスター選手として選出した。量的分析では対象期間中の記事をいくつかの項目に分類し洗い出すことで検証した。さらに、非スター選手との比較も行った。また、質的分析ではスター選手の代表的な記事を抽出し、内容を詳細に検証した。検証の結果、量的分析では「本人とは無関係な記事に名前が使用される」といった傾向が見られた。また、質的分析では「スター選手を形容するレッテルを使用する」、「関係者のコメントを多用し、スター選手の人間性を明らかにする」といった傾向が見られた。これらの検証結果から、高校野球におけるスター選手の報道は似通った内容になることが明らかになった。 |
講評 | 個性的なテーマが揃う ■進捗状況 米国とシンガポールに留学していた2人が復帰し、実質的には18人が卒論を書き切った。 毎年同じことを述べることになるが、ごく少数を除き、提出まで2か月となってようやくエンジンがかかるという状態だった。 「イブ祭前にはほぼ完成させ、12月にはスキー・スノボ合宿の計画を悠々と立てる」という、スケジュール目標は、またもや水泡に帰した。 「取り掛かりは早く」と100回唱えたところで効果がない。そこで夏休み明けには1万文字分を書いて提出するよう求めるなど、さまざまなハードルを課したが、危機感は広がらなかった。 今年度、最も効果があったのは、提出締め切り1か月前に示した、「指導教員が受け止めている各受講生の進捗状況」だった。書き終えている文字数ではなく、あくまで私が主観的に、何%に到達しているかを一覧表にして示した。最高で90%、最低は40%、平均で約60%だった。つまり、だいたい残り4割ぐらいを1か月で猛烈に追い込んで仕上げた、ということになる。 こうして毎年繰り返し「取り組みが遅かった」と書くのは、ひとえに担当教員の指導力のなさによる。ほとんどの受講生にとっては、長い論文を書くことは人生最初のことである。「2万字も書く感覚が分からない」「後回しにしたい」と思うのはごく自然な成り行きだろう。3回生では「課題図書週1冊」のペースには慣れたはずなのに、読書量がまだ不十分だったのかもしれない。4回生になっても研究テーマが定まらないという受講生が少なくなかった。それでも、少なくとも最後の1か月以上は、馬車馬の如く卒論に没頭し、新たな地平が開けたのではないだろうか。 ■研究テーマ 卒論のテーマは、前年までに比べジャーナリズムに関連するものがやや減り、SNS関連のものが増えた。個別に見ると、ジャーナリズムの風刺性、VR、原発関連の新聞広告、マジック(奇術)とCM、10代の投書(新聞投稿)、ドラマにおける不倫の表象など、いずれも個性的なものばかりだった。まさに「一緒に勉強させてもらう」という楽しみを覚えた。 ■総括 例年にもまして、先行研究のレビューをしっかり行うように、また、研究目的が明確かどうか、自己点検するように求めた。さらに、論文の「型」や、参考文献の書き方など細部にもこだわった。結果的に、出来映えは一定水準に達したものが揃った。個性的なテーマばかりだったこともあり、指導する側にとっても、学びと発見の機会を得ることになった。逆に指導力不足を痛感したことは先に述べた通りである。ともかく、卒論を通して最高のメンバーと一緒の時間を過ごせたことは、一生の宝ものとしたい。 |
キーワード1 | 高校野球 |
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