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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 伊藤 高史 |
タイトル | 「日本のアイドルの本質的価値・魅力」―幻想である「物語消費」から考える― |
内容 | この論文では、アイドルの差別化とその歴史的変遷を考察し、アイドルが世に送り出される瞬間の時代的背景やその人間性を読み解くことを論題としている。アイドルの価値はどこに宿るのか、アイドルのどの部分がそれを映し出し、本質的価値を作り出すのか。 このテーマに対する回答こそが「物語性」なのだ。アイドルは人々の持つ幻想に対する答えである。アイドルは理想のアイドル像という幻影を追いかけるように、「アイドル」をし、常に人々の夢の中に存在している。そしてこの虚飾としてのキャラクター性、「アイドル」を演じるということが物語として消費されることでアイドルビジネスは成り立っているのである。経済やら産業やらの要素が組み合わさって物語が生まれ、幻想(アイドル)は生まれるのだ。そして消費者はただただ商品としてのアイドルを消費しているわけではなく、その背景「物語性」に魅かれる訳である。 つまり、アイドルの持つ本質的な価値基準である「物語」とは、アイドルそのものなのである。「アイドル」は虚構としてのアイドルとして人々の前に姿を現すが、「物語」もう始まっているのだ。「偽物」の方が「本物」よりも「本物」らしく存在しようとするために、そこには「本物」以上の価値があるのである。 |
講評 | 卒論作成の始動が遅れて,本当に完成するのかヒヤヒヤいたしましたが,無事に完成となりました。アイドルは身近で,特に近年はAKB48やももいろクローバーZなどの活躍によっていっそう注目を集めているだけに,関連する書籍や論文なども増えております。先行研究を十分に消化した上で,独自の考察が展開できているか,という点については,特に先行研究の理解という点で不十分な点があると言わざるを得ません。それでも自分なりに考察を展開しようとしたことは評価できると思います。 |
キーワード1 | アイドル |
キーワード2 | 幻想 |
キーワード3 | 物語 |
キーワード4 | 消費 |
キーワード5 | 虚像 |
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