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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 伊藤 高史 |
タイトル | なぜ古着屋に人が集まるのか |
内容 | 本稿の目的は、現代における古着の価値は販売店である「古着屋」と顧客との関係性によってつくられるという仮説の検証である。筆者の実体験において、古着屋に行くという行為自体に趣味としての楽しみを感じたことがある。そうした背景から、古着の価値観の形成には古着屋という場所が大きく関与しているという考えに至った。仮説を検証していくにあたり、まず、古着の歴史を概観し、さらに、関西地方の古着屋が集まる「アメリカ村」の発展史を振り返ることで、古着屋に人々を呼び寄せる雰囲気を明らかにする。その上で、古着屋あるいはそこに集う顧客へのインタビュー調査を通じて、古着屋という「場」がいかにつくられ、機能していくのかについて検討した。そして、筆者は本論の執筆を通し、文化が形成される要因には「人と人のコミュニケーション」とそのコミュニケーションが行われる「場」が重要であることを考察した。 |
講評 | 「古着屋」を「メディア」として捉えるというユニークな視点からの卒論でした。担当教員にとっては全く知らない世界で,読んでいて勉強になりました。最初のうちは焦点が定まらずに苦労をしたようですが,執筆の過程で着実によいものとなっていきました。メディアとは何か,あるいは,「場所」と「メディア」との関係をどう考えるか,といった点についての理論的な考察を踏まえて議論できればさらによいものとなったと思います。改善すべき点を挙げればきりがありませんが,独自の視点から古着屋を,実証的な調査を踏まえて論じた意欲的な作品でなったことは評価できるます。 |
キーワード1 | 古着 |
キーワード2 | 古着屋 |
キーワード3 | ファッション |
キーワード4 | コミュニケーション |
キーワード5 | 場 |
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