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学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 就職活動が大学生のアイデンティティ確立に与える影響
内容 本調査は自身が就職活動を経験した際に、自己について見つめ直す機会が増えたことを実感した経験から端を発したもので、モラトリアム期間を生きる大学生が就職活動を通じてどのようにアイデンティティを確立していくのかを明らかにすることを目的に行ったものである。
本論文は全五章から構成されており、第四章においてメインテーマである「就職活動が大学生のアイデンティティにどのように影響を与えるのか」について7人に対して行われたインタビュー調査から分析を行った。その結果を受け、就職活動を経験することによってアイデンティティの獲得が促進される一方で、就職活動の失敗によってアイデンティティが拡散される可能性について言及している。最後に、就職活動において将来に対する目的意識を持つことの重要性を論じ、本論文の帰結としている。
講評 「個性」や「やりたいこと」を求めるようになった現在の就職活動が若者のアイデンティティ形成に影響を強く及ぼすとの仮定のもとで、インタビュー調査からその過程を分析した。エリクソンのアイデンティティ論をベースに大学生の就職活動をアイデンティティ確立の重要な危機としてとらえ、その結果とアイデンティティ確立の関連をとらえようとした。テーマ自体は興味深いが、アイデンティティ形成はこれ以外にも多様な要素が絡むため、アイデンティティという枠にとらわれずに検討した方が、さらに理解が深まったと考える。
キーワード1 就職活動
キーワード2 アイデンティティ
キーワード3 目的意識
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