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学科 教育文化学科
年度 2008
ゼミ名 井上 智義
タイトル パーソナリティとユーモアの関連性に関する研究 ―劣等感,攻撃性と遊戯的,攻撃的,支援的ユーモアとの関連を中心に―
内容 本研究の目的は,人間のパーソナリティの一部である攻撃性と劣等感が,上野(1992)の遊戯的ユーモア・攻撃的ユーモア・支援的ユーモアの分類を参考に作成したユーモア刺激と,どのような関係があるのかを明らかにすることである。本研究では,性格検査項目とユーモア検査項目で構成された質問紙によるアンケート調査を,大学の授業時間内におこなった。
なお,調査対象者は,同志社大学の学部生185名であり,性別による内訳は男性70名,女性115名である。調査の結果,第1に,攻撃性因子と失敗関連ユーモア因子との間に,弱い負の相関がみられた。第2に,劣等感因子とことば遊びユーモア因子との間に,正の相関の傾向がみられた。第3に,劣等感因子とブラックユーモア因子との間に,統計的に有意な正の相関がみられた。この結果から,劣等感を強く感じている人ほど,攻撃的ユーモアを好む傾向が明らかにされた。
講評 高次な認知機能がかかわるユーモアの問題を,個人のパーソナリティと関連づけて質問紙調査で明らかにしようとしたオリジナリティの高い意欲的な研究。
キーワード1 ユーモア
キーワード2 攻撃性
キーワード3 劣等感
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