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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 高等学校の学校文化-同志社系列高等学校を比較して- |
内容 | 近年人権侵害と言われるほど、過剰に生徒を管理・監視する校則、いわゆる「ブラック校則」が社会問題にある。そこで、校則が厳しくなる要因に疑問を持ち、学校文化に着目。本稿は、教師、生徒、親の立場から考察し、生徒を管理・監視する学校の特徴を検討する。同志社大学・同志社女子大学に進学する同志社系列高等学校出身者18名を対象に、インタビューを行い、同志社系列高校の4校の学校文化を比較する。 結果、学校は生徒のコミュニティの大部分を占めるものであり、その学校方針は校則、特に生徒心得を制定することによって決定されていた。しかしその運用方法は、学校の伝統や、教師の指導方針によって生徒心得に記された内容とは異なるものになる。また生徒にもその内容は認識されていないため、生徒心得とは異なった規則に沿って学校生活を行うことになる。その規則の厳しさが異なる原因として、学校の伝統文化、教師と生徒の信頼関係、親と生徒の関係が挙げられることが明らかになった。 |
講評 | 学校文化について、学内4高校の生徒心得の分析や各高校出身者のインタビューからその特徴を明らかにした。インタビューで得られた結果を丹念に整理し、各学校の生徒の行動や教師-生徒関係、さらには親子関係まで含めてその違いを明確化した。こうした資料収集とその整理・分析作業は評価できる。高校全体の中でみれば同質性の高い同志社4高校の中でも学校文化の分化が生じているが、その要因について仮説を立てて詳細に検討すれば、さらに質の高い論文になったと考える。 |
キーワード1 | 同志社系列高等学校 |
キーワード2 | 学校文化 |
キーワード3 | 生徒心得 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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