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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | なぜ「合コン」はなくならないのか-進化するスマホ時代にあり続ける合コン文化- |
内容 | 本稿は,男女の積極的な出会いの場として昔から存在する「合コン」が、マッチングサービスアプリという新たな出会いツールが登場した時代に生き続けるのか、今後どうなるのかを検討することを目的とする。ここでは大学生・大学院生にアンケート調査、大学生と社会人にインタビュー調査、自らがアプリに登録した参与観察を行い、3つの調査結果から分析をした。 結果、合コン参加学生の多くは「恋人探し」が目的ではなく「誘われてなんとなく参加した」と答え、「あわよくば出会いたい」と考えていることが明らかになった。この結果の根源には「自然に出会うのが最も善」という理想の恋愛像があった。マッチングサービスアプリが台頭している現代にも合コンが在り続けているのは、出会いに「偶然性」を装うことが可能である<あわよくば合コン>が,我々の理想の出会いを演出できるからであり、今後も「合コン」は<あわよくば合コン>として在り続けると結論付けた。 |
講評 | 合コンの社会的機能について、検討したユニークな論文である。交際を始める相手との「自然な」出会いという理想が共有されていることに注目し、「あわよくば」という合コンでの出会いを求める淡い期待の背後にその理想があることを指摘した。この指摘は、合コンの存在意義について一定の社会学的解釈を与えるものであり評価できる。「非人格的な」出会いの比較対象として登場するマッチング・アプリの分析は必要だが、この部分が少々長くになりすぎ、全体として焦点がぼやけた印象を与えたところは改善すべき点といえる。 |
キーワード1 | 出会い |
キーワード2 | 合コン |
キーワード3 | マッチングサービスアプリ |
キーワード4 | |
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