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学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 人と地域を結びつけるものは何か-子ども時代の経験が及ぼす影響-
内容 今日の日本では、地域社会の弱体化が叫ばれて久しい。地域に対して無関心な態度を示す人々も少なくない中、コミュニティ意識はどのように形成されているのだろうか。本稿では、子ども時代の活動(課外活動、地域活動)に焦点を当て、それらが成人後のコミュニティ意識に及ぼす影響について検討した。
結果、以下の点が明らかとなった。(1)コミュニティに対する意識には祭りへの参加経験が、コミュニティ活動に対する意識には祭りと清掃活動への参加経験が影響していること(2)祭りには年数回以上の参加が、清掃活動には年一回以上の参加が、特にコミュニティ意識に対して正の効果をもつこと(3)子ども時代の地域活動経験は現在の近隣関係や地域への信頼感に正の効果をもつこと(4)向社会性が高い場合、活動参加頻度による効果と相まってコミュニティ意識はより高まることが示された。
講評 コミュニティ意識のうち、地域満足度、地域活動意欲、さらには定着志向に注目して、子ども時代の地域での活動がこうした意識へ持つ影響を明らかにすることを試みた。主要なコミュニティ意識の研究を丹念にレビューし、コミュニティ意識の基本的な側面を包括的に整理している。またそれに基づく分析は、この概念枠組みに沿って順に進められる。結果、子ども時代の祭りへの参加や、清掃活動への参加が、コミュニティ意識へ影響している可能性が指摘される。論文作成の基本的な手順を踏んでおり、そのオーソドックスな展開と完成度の高さは評価できる。
キーワード1 子供時代
キーワード2 コミュニティ意識
キーワード3 地域活動
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