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学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 兄弟構成と社会的地位の関連性
内容 優れた成績を残すスポーツ選手には第二子以降が多いとする説がある。ここから、きょうだい構成はスポーツの世界における結果のみならず、社会における地位の高さにも影響を与えているのではないかと考えた。きょうだい構成によって変化すると考えられる「性格形成」に焦点を当て、「きょうだい数の多い長子ほど高い社会的地位に就く」と仮定しSSM95年調査を用いて分析を行った。
結果、ひとりっ子は社会的地位が低い傾向にあり、4人以上きょうだいでは出生順位が早いほど社会的地位が高い傾向にあることが分かった。しかし2人、3人きょうだいの社会的地位についてはきょうだい構成による一貫した傾向が確認されず、きょうだい構成が社会的地位に影響を及ぼしているとは一概には言えないことが分かった。しかし今後少子化によりきょうだい数は減少の一途をたどると考えられ、きょうだい構成の持つ影響力が変化してくる可能性もある。長期的なデータと豊富なサンプル数での検討が必要である。
講評 きょうだい関係は、社会学にとどまらず多様な分野で注目されている。本研究はきょうだい関係が地位達成に及ぼす影響を、教育達成を通してではなく、パーソナリティ形成を通して明らかにすることを試みたものである。因果的な順序や確保すべきサンプル数に配慮すれば、より確実な分析結果が得られ、仮説を検証することができたと考える。
キーワード1 きょうだい構成
キーワード2 性格形成
キーワード3 社会的地位
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