詳細
学科 社会学科
年度 2017
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル なぜ若者は離職するのか-離職理由と就職活動の関係性-
内容 現代の日本では若者の早期離職が問題視されており、企業の将来を担う存在である若者の離職は社会的な問題に位置づけられている。本稿では就職活動が早期離職に影響を与えると考察し、比較的熱心に就職活動を行う新卒大卒者に着目することで就職活動が離職理由とどのような関係を持つのか明らかにすることを目的としている。
20代から30代前半の早期離職者を対象に行った半構造化のインタビュー調査結果から、就職活動を熱心に取り組んだ場合は職場環境や人間関係などに対する不満は無く、プラスの影響を与えることが明らかとなった。逆に就職活動を怠った場合ではそれらにマイナスの影響を与えている。離職理由に関しては就職活動を熱心に行っていたとしてもマイナスの影響を与えているが、就職活動を熱心に行った場合は離職後の生活にプラスの影響を与えることが明らかとなった。
講評 就職活動とその後の転職を結びつけて考えることで、就職活動の意味をとらえようとした論文である。実際に転職を行った20代の男女にインタビュー調査を行い、転職理由と就職活動との関連をみることで、仮説を検証しようとした。就職活動はその後の職業生活に影響する可能性はあるが、対象者自身の職業生活や生活全般に対する構えが就職活動とともにその後の職業生活や転職行動に表れている可能性も否定しがたく、そのあたりまで視野に入れて検討する必要があったと考える。
キーワード1 早期離職
キーワード2 就職活動
キーワード3 半構造インタビュー
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.