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学科 | 社会学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | ポピュラー音楽受容の変遷―人びとのポピュラー音楽に対する関心は減少したのか― |
内容 | 近年、「音楽不況」といった言葉をよく聞く。では、人びとの音楽に対する関心は減少したのか。本稿では、主に生産者側と消費者側の両方から日本のポピュラー音楽史を見ていき、両者の関係性の変化について考察した。 まず、1970年から現在までの音楽ソフトの生産金額の推移を見て、特徴的な現象とその要因について述べた。ここでは、90年代にポピュラー音楽産業によって作り上げられたヒットの法則が、00年代以降のインターネットの普及によって通用しづらくなっていることなどが分かった。続いて、消費者側の嗜好の変化について知るため、1970年から現在までのオリコン年間ランキングにランクインした楽曲について分析した。そして、各年代の社会での出来事とも関連づけながら年代別の特徴について述べた。ここでは、近年、ポジティブな楽曲やコミュニケーションを求める人びとが多く、その結果としてアイドルの楽曲が売れているということが推測できた。 以上の分析と、ライブ・コンサート市場が拡大している事実から、人びとは以前よりも、音楽に対して積極的、能動的に行動するようになっており、音楽に対する関心は減少していないと考察した。 |
講評 | 既存資料を活用した論考。流行の変化の様子が様々な角度から示されていて興味深い。 |
キーワード1 | ポピュラー音楽 |
キーワード2 | オリコン |
キーワード3 | インターネット |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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