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学科 メディア学科
年度 2017
ゼミ名 池田 謙一
タイトル いじめ自殺報道といじめによる自殺の関連性新聞記事の分析とTwitterによる意識調査を中心に
内容 新聞記事に遺書やいじめの内容を具体的に記述されていることがいじめ自殺の連鎖を生んでいるのではないかという仮説を立てた。しかし、新聞記事の分析を行った結果、遺書の掲載をしている記事が少ないことが明らかになった。また、新聞・テレビ・スマートフォンの各メディアの青少年の接触時間についても調べたが、新聞やニュースを見る時間が青少年は少なく、新聞記事をはじめとするメディアから影響を受けることはほとんどないことが分かった。仮説が否定されたため、調査対象を青少年に限定するのではく、成人にも対象を広げTwitterのダイレクトメールを通じて、いじめに関する報道やツイートにどれほど関心があるのか調査を行った結果、過去にいじめ被害に遭った人の方がいじめに関する報道やツイートに関心を持っていることが明らかになった。最後に結論を述べた上で、本研究では判明しなかった点について課題と今後の展望について示した。
講評 今年は、インターネット調査による合同の卒論データの取得以外に、さまざまな手法でデータを取得し、卒論に結びつけたものがあった。テレビ報道を提示し、テレビのインパクトについてのインタビューをしたものもあれば、ドラマの登場人物の名前と性格の相関性についての検討もあり、ツイッターのリツイートの動機についてのインタビュー、さらにはインターネット調査の分析とインタビューを合わせたものもあった。
こうした点で、目的に合わせてゼミ生が適切と思われる実証の方法にこだわった点はよかったと思う。また、インターネット調査の中での仮説検証についても、実験手法を用いた分析も含めて、工夫されたものがあった。
これらは評価できる点だが、一方で、仮説の検証がシンプルでなくどこが分析の肝心な点かわかりにくい、仮説が検証できなかった場合の原因の考察が甘い、といった問題もしばしば目に付いた。卒論の提出が12月の後半でとても早く、ネット調査から分析の時間が十分に持てなかったためであるとも考えられるが、社会に出れば、同様の時間の制約下で結果をきちんと出す、問題があればしっかり対
処する、といったことが求められるので、卒論の反省を踏まえて、今後、活躍してほしい。
キーワード1 いじめ
キーワード2 自殺
キーワード3 報道
キーワード4 Twitter
キーワード5 青少年
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