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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 池田 謙一 |
タイトル | 面白いバラエティ番組の条件とバラエティ番組がつまらなくなった要因―視聴者・制作者の視点から― |
内容 | 本論文では第一に、地上波放送されている番組について、インターネット調査の結果を番組単位で検討し、視聴者が面白いと判断する条件を考察した。また第二に、一般的に面白くなくなったと言われるテレビ、特にバラエティ番組が面白くなくなった要因を、インターネット調査の結果、文献、番組制作者の著書を参考に検討し、考察した。第一について、単純集計、クロス表分析の結果、「予想がつかない展開」、「出演者の好感度」、「わかりやすい笑い」が面白いバラエティ番組の条件である可能性が高いことが示唆された。第二について、「インターネットチャンネルの登場、普及により相対的につまらなくなったこと」、「制作者側が過剰に自らに規制をかけ、控えめになってしまったこと」、「制作者側のおごりにより視聴者のニーズを無視してしまったこと」が、面白くなくなった要因として推察された。 |
講評 | 今年は、インターネット調査による合同の卒論データの取得以外に、さまざまな手法でデータを取得し、卒論に結びつけたものがあった。テレビ報道を提示し、テレビのインパクトについてのインタビューをしたものもあれば、ドラマの登場人物の名前と性格の相関性についての検討もあり、ツイッターのリツイートの動機についてのインタビュー、さらにはインターネット調査の分析とインタビューを合わせたものもあった。 こうした点で、目的に合わせてゼミ生が適切と思われる実証の方法にこだわった点はよかったと思う。また、インターネット調査の中での仮説検証についても、実験手法を用いた分析も含めて、工夫されたものがあった。 これらは評価できる点だが、一方で、仮説の検証がシンプルでなくどこが分析の肝心な点かわかりにくい、仮説が検証できなかった場合の原因の考察が甘い、といった問題もしばしば目に付いた。卒論の提出が12月の後半でとても早く、ネット調査から分析の時間が十分に持てなかったためであるとも考えられるが、社会に出れば、同様の時間の制約下で結果をきちんと出す、問題があればしっかり対 処する、といったことが求められるので、卒論の反省を踏まえて、今後、活躍してほしい。 |
キーワード1 | テレビ |
キーワード2 | 放送倫理・番組向上機構(BPO) |
キーワード3 | バラエティ |
キーワード4 | マスメディア |
キーワード5 | インターネットチャンネル |
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