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学科 | メディア学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 池田 謙一 |
タイトル | 日本におけるSNSの利用の仕方と対人不安尺度・対人消極尺度との関係性-特に価値観の多様性を着想にして- |
内容 | この論文は同志社大学社会学部メディア学科の卒業論文として作成したものである.本論文の主題は上記の通りである.近年の社会においてInstagram,Twitter,FacebookといったSNS・ソーシャルメディア(SNS)の利用およびその影響力は拡大の一途をたどり,現代の人々にとって重要なコミュニケーションツールとして広く行き渡っている.しかしその利用の仕方について,日本において具体的な知見を詳細に提供している研究は少ない.そこで本稿では,20代から40代の若者を中心としてSNSの利用にはどのような利用傾向があるのかを明らかにしていきたい.そこで利用傾向を浮き彫りにするために,20代から40代を対象としたインターネットアンケート調査を行い,統計的な分析を行った.その際に,「対人消極尺度」,「対人不安尺度」といった心理尺度を導入することで,社会心理学的な側面からSNSの利用の仕方の実態を浮かび上がらせようと試みた. |
講評 | 今年は、インターネット調査による合同の卒論データの取得以外に、さまざまな手法でデータを取得し、卒論に結びつけたものがあった。テレビ報道を提示し、テレビのインパクトについてのインタビューをしたものもあれば、ドラマの登場人物の名前と性格の相関性についての検討もあり、ツイッターのリツイートの動機についてのインタビュー、さらにはインターネット調査の分析とインタビューを合わせたものもあった。 こうした点で、目的に合わせてゼミ生が適切と思われる実証の方法にこだわった点はよかったと思う。また、インターネット調査の中での仮説検証についても、実験手法を用いた分析も含めて、工夫されたものがあった。 これらは評価できる点だが、一方で、仮説の検証がシンプルでなくどこが分析の肝心な点かわかりにくい、仮説が検証できなかった場合の原因の考察が甘い、といった問題もしばしば目に付いた。卒論の提出が12月の後半でとても早く、ネット調査から分析の時間が十分に持てなかったためであるとも考えられるが、社会に出れば、同様の時間の制約下で結果をきちんと出す、問題があればしっかり対 処する、といったことが求められるので、卒論の反省を踏まえて、今後、活躍してほしい。 |
キーワード1 | SNSの利用 |
キーワード2 | 対人不安尺度 |
キーワード3 | 対人消極尺度 |
キーワード4 | アンケート調査 |
キーワード5 | |
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